
寝るという行為は人間の三大欲求の一つであり、絶対に欠かせないものです。
しかし逆に長時間寝すぎるのも体によくないと聞きます。果たして本当なのでしょうか?
今回は、寝過ぎによる病気のリスクや最適な睡眠時間などを紹介したいと思います。
「布団に入り、いざ睡眠!・・朝になり、なかなか起きれない・・、二度寝・・」
特に土日の休日は平日の疲れが溜まっていますので、ついつい長時間寝てしまいます。
「寝すぎた!もうこんな時間か!」
睡眠中はとても気持ちの良い時間が流れるのですが、実は寝過ぎることは体に悪影響を及ぼすそうです。
寝過ぎは病気のリスクが高まるの?
まず睡眠時間が短い人、いわゆる睡眠不足の人は、脳や身体へ悪影響を与えてしまい、心身ともに老化してしまうことが分かっています。
これはなんとなく分かりますよね。
「じゃあたくさん寝ればいいの?」と考えてしまいますが、寝れば寝るほど良いという問題ではありません。
実は寝過ぎることも、睡眠不足と同じように脳みそや身体に悪影響を与えてしまいます。
病気や寿命が短くなる恐れも
上記のように睡眠不足も体に悪いのですが、寝過ぎも同様だと考えてください。
長時間睡眠は心筋梗塞や脳卒中、糖尿病、うつ病、さらにアルツハイマーのリスクが2倍以上に跳ね上がるという研究のデータもあるほどです。
また米国での調査によると、寝過ぎると寿命が縮んでしまうという統計もありますし・・。
普通ならたくさん寝ることは体を休めることに有効だと考えがちですが、答えはNOです。
やはり適度な睡眠時間が健康的には良いのです。
寝過ぎると頭痛に襲われる理由
さらに寝過ぎると頭が痛くなることがあります。
寝過ぎによる頭痛の原因は軽い脱水症状だと考えられています。
睡眠時は、寒い時期でもたくさんの汗をかきますので、長時間睡眠によって体内の水分が失われてしまします。
そのため、起きた時にフラフラしたり頭が痛くなったりするのです。
もう一つの原因は、睡眠中の緊張の緩和によって血管が広がり、それが脳神経を刺激することで血管の周囲などに炎症が起こる、と言われています。
どちらも長時間睡眠によって引き起こるのですが、睡眠時間に関わらず寝る前は必ず適度な水分補給は欠かさないようにしましょう。
最適な睡眠時間は何時間だろうか?
人それぞれ睡眠の質やタイミング、最適な睡眠時間は異なります。
大まかに言われているのは、6時間30分〜8時間がベスト睡眠だと考えられています。
ただし、6時間睡眠がベストだという人もいれば、8時間以上寝ないとコンディションが整わないという人もいます。
平均的に見ると、6時間30分〜8時間の睡眠がベストだと考えてください。
もちろん睡眠は質が大事なので、量を寝れば良いという問題ではありません。
睡眠には深い眠りのノンレム睡眠、浅い眠りのレム睡眠の2つの周期(90分周期)で回っており、いかに疲労感なく自然に起床することが大切になってきます。
となると、眠りの浅い状態のレム睡眠に起きることが一番楽なので、だいたい4単位目の周期である6時間30分を目安に起きると目覚めが良いでしょう。
ただし、万人が同じように起きれるか・・というと、そうではないので自分に適した睡眠時間がベストなのかもしれません。
睡眠時間に関しては個人差もあるので参考程度に抑えておきましょう。
まとめ
睡眠は、寝過ぎてもダメですし睡眠不足でも体によくありません。
やはり平均値(6時間30分〜8時間)ぐらいが一番ちょうどいいですし、病的リスクの危険も少ないです。
睡眠は個人差もありますので、自分がどれぐらいの睡眠時間が必要なのかを判断しながら、日々の生活の中でコントロールしていくと良いでしょうね。